サーキットデビュー。
いざその日をいつにするか。これは悩ましい問題でした。
なにせ私はサーキットにおける「由緒正しい作法」というものを何ひとつ知りません。車はどこに止めればいいのか。ピットはどこを使えばいいのか。常連さんの場所をうっかり奪ってしまったら…ぽっと出の私など、一瞬で嫌われてしまうに違いありません。
だからこそ、ここは最初からお世話になっているライコランド京都店のHさんの走行日に合わせるのが吉。そしてさらに、近畿スポーツランドには「初心者走行枠」という心強いシステムがあり、その設定日と重なる日を探してみると──運命のように一致したのが 8月16日 でした。
この日に決定。是非に及ばず
――と、こ、ろ、が!
人生はそう甘くない。
8月12日、突然の体調急変。
熱、そして喉をえぐるような痛み。
病院で検査を受けると、結果はまさかの「コロナ」。
医者「でも今は効く薬がありますよ」
私「おお、それは助かります!」
医者「7錠で15,000円です」
私「高っ!』
それでも「これで早く治れば、走行日に間に合うかもしれない」と藁にもすがる思いで処方してもらいました。
ところが、ほどなくしてヨメコちゃんまでも体調を崩す。検査をすれば、やはり同じ「コロナ」。結局、彼女も同じ薬を処方してもらうことに。
夫婦二人で 合計30,000円。
薬を飲んで横になっているだけの、苦い夏休み。
症状はやがて収まったものの、体力は戻らず…。
結局、待ち望んだ初走行は断念することになったのです。
――残ったのは、財布が軽量されただけで状況は何も進んで無い!

エアバッグのワイヤーの調整中
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