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第十一部 レース前日

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不安と向き合うためのラスト練習

出場するレースは初心者向けとはいえ、私たちはまだ五回しかサーキットを走っていない。
それでも挑戦する以上、不安を抱いたままでは終わりたくない。
前回、私が転倒したこともあり「少しでも練習しておきたい」という気持ちは強かった

走行枠はカブだらけの混戦クラス

レース前日ということで、走行台数は一目で多いと分かる。
混走すると危ないのでタイム別にクラス分けされている。
私の走行枠は、明日カブのレースがある影響か、カブ勢が多い。
ストレートの速度はそれほど速くないが、腕があるライダーばかり。
上手い人は背後から一気に迫ってくるし、逆に自分より遅い人に引っかかることもあって、
お互い様だけど、なかなか走りにくい。しかし焦らず淡々と走る。気をつけなければ。

私転ぶタイプですから!

Hさんのチームと、13年のベテランKさん

今日はレース前なのでHさんもいる。
別クラスでの出場が決まっていて、明日は三人体制のチーム戦になるそうだ。
そして、そのチームのKさんという女性――
私たちより少し年上で、ミニバイク歴13年の大ベテランだ。
聞けば、今年の年間シリーズ、明日勝てば全勝だとか。
余裕そうだ。今日は準備だけで走らないそうだ。

走り方の“言語化”で実力が一気に伸びる

Kさんは、走り方を惜しげもなく教えてくれた。
ヨメちゃんが2速で走っていた区間は3速の方が伸びること。
ライディングフォームの指針。
コーナー中は、へその向きと視線をコーナー出口へ向けること。
ヘルメットの位置の話。

実際に意識して走ると、とても曲がりやすい瞬間がある。
「デキる人が、デキる理由を言語化して伝えてくれる」
ありがたや。Hさんに加えて二人目のお師様である。

ヨメちゃんの走りも見た感じとてもスムーズになっている。レース前日に大きな収穫。

予定外の追加イベント:占いタイム

走りすぎると体がガタガタになるのは経験済み、今日は早めに切り上げた…つもりだった。
ところが、Kさんにはもうひとつの顔があるという。
なんと占い師。
最初はヨメちゃんが占ってもらっていたのだが、気づいたら私も含めて夫婦で人生相談。

いま、結構仕事のこととかかなり迷える子羊ちゃんなのでね・・・。

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